知らないうちにやってしまってませんか?登山でのNG行為

登山疑問

「こんにちは!」登山では当たり前のように挨拶されますが、すれ違う人に挨拶するのは小学生以来です。

 日ごろは街中で通りすがる人に挨拶することはないでしょう。

 日常で考える常識は、山では非常識であることは多くあり、それは暗黙の了解でNGとされることもあります。

 知らず知らずのうちに、NG項目に当てはまる行動を取らないように、注意喚起する記事になれば幸いです。

目次

グッドトレッカーのすすめ

 キャンプにグッドキャンパーという言葉があります。

 キャンプ場のルールはもちろん、キャンプでモラルやマナーまで気を使えるキャンパーのことです。

 登山には良い登山者を意味する言葉はありませんが、グッドトレッカーという言葉もあってよいのではないでしょうか?

 自分主体で登山するのではなく、周りの人や、自然にも気を配って登山することができると素晴らしいですね。

登山では常識!当たり前に行っておきたいこと3選

登山では暗黙の了解となっていることがあり、必ず覚えておいて欲しいことを3つ挙げていきます。

どうしてもできない状況なら仕方ありませんが、どれも意味のある行動ですので、できる限りやれるようにしたいですね。

なぜ、山で登山する人は挨拶するのか?”あいさつしない”

 登山中は挨拶することで、相手の印象に残り、遭難した際に情報提供してもらええる可能性が上がります。

 安全のために山岳保険を利用したり、よい装備を使用するのと同じように、登山の安全のために挨拶をすると考えましょう。

すれ違うのは登り優先!”すれ違いで登る方が立ち止まる”

状況にもよりますが、登りと下りの登山者同士がすれ違う際には、下山する方が止まるようにしましょう。登る人はこれから山頂を目指すので、下山までに時間がかかってしまいます。

登りだとキツいので、止まってしまいがちですが、下山者が止まって待っている場合はできる限り登ってしまいましょう。

 また、下山する側の方が急いでしまうと、登りよりもケガするリスクが高いと言えます。車の動きでイメージを説明すると、登りはハンドルのコントロールが効きやすく、下りはスピードに乗りやすいこともあって、ハンドル操作が難しくなるイメージと同じです。

 ただし、体力に自身がない方や、下山の方が危険な箇所では声かけをおこない、場合によっては下山者が先に通るように促してもよいでしょう。

絶対にやってほしくない”食べ物の残り汁を捨てる”

 登山では簡単に調理できるカップ麺や鍋を好む人は多いと思いますが、汁が出る食べ物は最後まで飲み切るようにしましょう。

 詳しい根拠は調べても出てきませんでしたが、基本的には「持ち込まない、持ち出さない」という理由から、山で汁を捨てるのはNGです。

 以前聞いた話ですが、人が食べる食品には少なからず自然には存在しない化学物質が含まれるため、人の排泄物もよくないという話を聞いたことがあります。

 単純に心象がよくないのも事実なので、SNSで指摘されることもあるでしょう。十分気を付けましょう。

知っているようで知らないNG項目3選

一般的なNG項目ではなく、登山を長年やっている方から聞いた話も考えにいれて、迷惑行為を3つ挙げていきます

絶対にダメというより、注意できるなら、注意した方がよいことですので、マナーを守れるように注意しましょう。

自然に配慮して!”木の根を踏む”

 ミニマムインパクトという言葉があります。これもキャンプの考え方ですが、自然へのダメージを最小にすることが必要という考えで、木の根にペグを打ち込まないなど、できる限り自然を傷つけないようキャンプします。

 同じ考えで、ごみを捨てない、自生の植物を採って帰らないということはもちろん、登山道も木の根をできる限り踏まない。すでにある登山道を外れて歩かない。このようなことを守るだけで、自然に配慮できます。

実はうるさい”ビニールのしゃかしゃか音”

 ビニール素材の服やビニール袋はコンパクトで防水にもなるため、何かと便利です。

 登山で宿泊する際に、普段は車や飛行機の音で思っているよりうるさいので、自然の中で宿泊すると、いつもは気にならないようなビニール音が気になることがあります。

盲点?迷惑になる可能性”団体登山”

 団体の登山も迷惑になる可能性があります。長すぎる団体登山の列はすれ違いの際に、相手を待たせてしまいます。

 待っている時間で体が冷えてしまうし、時間をとられて下山する時間に影響してしまいます。

 大人数での団体の場合は、グループを区切るなどの工夫が必要でしょう。

山にも人にも失礼のないグッドトレッカーになろう

 今回紹介したNG項目をできなかったからといって法律に触れるわけではありませんし、怒ってくる人も稀でしょう。

 ただ、迷惑、危険になる行為であることは十分認識して欲しいです。

 せっかく共通の楽しみを共有しているので、周囲の人や山にも良い登山をこころがけたいものですね!